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超烏人ガイナ物語

人間の世界と妖怪の世界の交わりが希薄になった現代…
妖怪は人間を憎み、人間は妖怪を怖れた。
人間と妖怪の絆をもう一度取り戻すため、アマテラスの命により
八咫烏の化身である赤子が、一人の梅農家の老人に託された。
守と名付けられた赤子は、十八歳の誕生日に
“ある特別な力”に目覚めた。
隈野 守が「超烏人ガイナ」となった日だ。

 

ダルの少年だるだるは、人間と仲良くしたい妖怪。
しかし、それは一族の意とは異なり、
だるだるは一族の中で孤立していった。
やがて暴走したその思いは邪に囚われ、邪神化してしまう。
そこに現れたのは、金の翼をもつ赤い姿の超烏人ガイナであった。
癒しの力で、だるだるを浄化。
ガイナは、再び人間の世界へと帰っていった。
そして、
だるだるはガイナを手助けするために、その後を追い山を下りたのであった。

 

現代社会においては、ほとんど見られなくなった「ほんとうの闇」。

その闇の住人の主たる邪神ガイタラク。

妖怪が人間を憎み、人間が妖怪を怖れる世の再興を目論んでいた。

妖怪や人間の心の闇を増幅させ、邪神の僕とする力をもつガイタラクにより、

妖怪に襲われた人間は妖怪を怖れ、妖怪の住む場所を奪い続ける・・・

憎しみの連鎖が生まれた。

その哀しみの鎖を断ち切るため、ガイナとだるだるは立ちあがる。

人知れず、人間と妖怪の絆を守るために・・・
 

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